生前整理に対して遺品整理というのもありますが、生前整理は「本人」が、遺品整理は「本人の家族・親族」が行います。遺品整理については、故人に身寄りがない場合は関わりのある第三者か私たち専門業者が代わりに行います。
生前整理と遺品整理のやり方にはほとんど違いはありませんが、生きているうちに自分の身辺を整理するのと、遺された人が故人の所有していた物を処分するのではその内容に大きな違いがあります。
生前整理と遺品整理の意味合いはどう違うのか
生前整理は、所有者本人の意思で身の回りの物を処分したり、大切なものをわかりやすく収納したりします。人生に一区切りをつけて、家の中にある物を見直しながらよりよい人生を考えるための方法でもあります。
また、子や孫など家族や親族に負担をかけないようにする意味もあります。
上の写真は生前整理と遺品整理の違いについてまとめた資料です。最近では老いる前に片づけを行う「老前整理」という言葉を耳にする機会もあります。大切なことは「心も体」も元気なうちにご自身の身の回りを見直してみる事だと思います。
遺品整理は、一般的には故人の遺した物を家族や親族が、相続できる物や形見以外の物を処分します。エンディングノートや遺言書に記載があれば、その通りに整理しますが、何もなければほとんどの物は捨てるかリサイクル業者に引き取られるかになります。
生前整理は、自分で行うので物への思い入れがある分、処分に時間がかかりますが、引き取り手を見つけて譲り渡したりする事もできます。
ある程度目安としての期日を決めて、その日を目指して作業を進めていくことも効率的ではありますが、体調のこともあります。また、「〇日までにあれもこれも整理して捨てなければ」と思うと気づかないうちに心にも負担がかかります。
期日は無理に決めなくてもいいので、体力や気力の様子を見ながら、納得のいく処分を行うのがよいでしょう。
ただし、子ども夫婦のもとへ行く、介護施設に入所するなどで、持参する物が限られている場合は、思い切った決断が必要になります。家族にも手伝ってもらって、必要最小限の物だけを選び出して後は処分するなどの作業も出てきます。
遺品整理は、故人の遺志が示されなければ、家族や親族にとって思い入れのある物以外は、ほぼ捨ててしまいます。遺品整理を行う時期に制限はありませんが四十九日を目安に行う方が多いです。賃貸住宅や売却が決まった家の場合は、退去の期日が決まっているので、相続や形見分けが済んでしまったら業者を呼んで早めに処分することが多いようです。
生前整理をしないと遺された人が大変な思いをする
遺品整理をする際に、生前整理が全くされていない場合は、どこに何があるのかわからないので、遺産相続に関わる書類や故人の預金通帳、保険証、生命保険の証券などの大切な物を探し出すのに大変苦労します。
生活用品などの使える物は誰かが引き取ったり、リサイクルショップに売ったりするなどの判断がつきやすいのですが、高級衣料品、趣味のコレクション、手紙類、蔵書などが大量に遺されていれば、内容をよく確認する必要が出てきます。遺品整理の一番大変なところは、何を捨てていいのかを分別するのに時間と手間がかかることです。
特に、関心のない人から見れば価値のない物でも、愛好家の間で高額な値がつけられて売買されている物だったとすれば、知らずに捨ててしまい損をしてしまう可能性もあります。相続に関わることでもあるので、換金の可能性のある物は、生前整理といっしょにコレクションの相場金額を明記した目録をつくっておくといいでしょう。年に1度くらいのペースで生前整理を行っていれば正確な相場で目録が整うので、相続問題を残さずに済みます。
もちろん、自分は亡くなってしまうので、後のことは知らないというのであれば、それはそれでしょうがありません。生前整理など面倒なことは必要ないのかもしれませんが、生前整理をしなければ確実に遺された子や孫、親族が大変な思いをすることになります。
生前整理をしていれば遺品整理はしなくていい?
一念発起をして、完璧な生前整理を済ませてしまえば、遺品整理は必要ないのでしょうか。残念ながら、そうキレイに線引きのできるものではありません。亡くなるまで自宅で過ごしていれば、それなりの生活用品が遺されますし、結局捨て切れなかった物もあるでしょう。
ただ、整理された物と整理されていない物では、処分の手間がかなり違います。捨てる物の量も違います。退去の期日が決まっている場合は業者に処分を依頼されることになろうかと思いますが、かかる時間も料金にも大きな違いが出てきます。
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できれば、家族や親族が集まって思い出話などをしながら整理をするのが理想的ですが、日々の生活に忙しければ、なかなか集まる機会もつくれないと思います。とにかく終活・生前整理を始めたいと思ったら専門業者スマイルライフみやぎにご相談ください。生前整理に向けた一歩を踏み出すお手伝いをいたします。